こっぱ餅の歴史
天草伝承 こっぱもち 名前の由来
蒸した干し芋
往昔より農家等で作られていたサツマイモを保存食にする為、サツマイモを灰汁が完全に抜ける位に湯がき、冷ましてから皮をむき、輪切りにして何枚かずつ、藁に通して家の軒下等で天日干し、乾燥させて保存しておりました。
その際、さつまいもを小さく輪切りにしたり、千切りにしたりする事を熊本県天草地方ではいもコッパ(こっぱみじんとか、細かくする等の意味)と言い伝えられております。
搗きあがった白いおもち
長崎地方もサツマイモ(別名甘藷とも言う)が小さくなってころころしていると言う事でかんころと名付けられたのだと推察致します。両地方もサツマイモを小さくするという事です。
その乾燥した(いもコッパ)をまた、新たに熱湯で洗浄し蒸し、別に(白いお餅を搗き)これを搗き合わせ、(上白糖)で味付けし、こっぱもちとなる訳でございます。
古くよりお正月のお餅と同じく重宝され、保存食として、自然食豊かな、田舎風味が味わえる郷土の逸品でございます。
弊社ではその他、紫いもを使用した紫いもこっぱ餅、味付けに黒砂糖を使用した黒糖こっぱ餅など販売致しております。